「テレビでNetflixやTVerが見たい」「リモコン1本でサクッとYouTubeを見たい」──そんな願いを叶えるのが、AmazonのFire TVシリーズ。ただし、どのモデルも似た名前で何が違うのか分かりづらいのが正直なところ。
本記事では、2025年最新のAmazon Fire TVシリーズを実際の使い勝手・コスパ・機能のバランスから辛口で比較。「買って後悔しない1台」を選べるように、解説したいと思います。
目次
Amazon Fire TVで出来ること

Amazon Fire TVは、テレビのHDMI端子に差すだけでネット動画を再生できるストリーミングデバイス。リモコンひとつでAmazon Prime Video、YouTube、Netflix、Disney+、TVer、ABEMA、Hulu、U-NEXT、FOD、DAZN、dアニメストア、Apple TV+ など主要サービスを大画面で楽しめます。
加えて、音楽(Spotify・Amazon Music)やブラウザ表示もOK。最近では「Xbox Cloud Gaming」に対応し、ゲーム機なしでクラウドゲームを遊べるのも地味にすごいポイントです。
Amazon Fire TVの比較表
Amazon Fire TVの現行モデルの比較表です。
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| デバイス | Fire TV Stick HD | Fire TV Stick 4K Select | Fire TV Stick 4K Plus | Fire TV Stick 4K Max | Fire TV Cube |
| 価格 | ¥6,980 | ¥7,980 | ¥9,980 | ¥12,980 | ¥19,980 |
| 特徴 | 気軽にストリーミングを 始めたい方に | 4Kの高画質を 楽しみたい方に | 映画館のような ストリーミング体験 | Fire TV Stick史上 最もパワフル | 究極の体験を ハンズフリーで |
| 解像度 | 1080p HD | 4K Ultra HD | 4K Ultra HD | 4K Ultra HD | 4K Ultra HD |
| 映像 | HDR10、HDR10+、 HLG | HDR10、HDR 10+、 HLG | Dolby Vision、HDR10、 HDR10+、HLG | Dolby Vision、HDR10、 HDR10+、HLG | Dolby Vision、HDR10、 HDR10+、HLG |
| オーディオ | Dolby Encoded オーディオ HDMIパススルー | Dolby Encoded オーディオ HDMIパススルー | Dolby Atmosオーディオ | Dolby Atmosオーディオ | Dolby Atmosオーディオ |
| リモコン | Alexa対応音声認識 リモコン | Alexa対応音声認識 リモコン | Alexa対応音声認識 リモコン | Alexa対応音声認識 リモコンEnhanced | Alexa対応音声認識 リモコンEnhanced |
| ストレージ | 8GB | 8GB | 8GB | 16GB | 16GB |
| メモリ | 1GB | 1GB | 2GB | 2GB | 2GB |
| WIFI/イーサネット対応 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 + イーサ ネットポート内蔵 |
| クラウドゲーム | - | Xbox (※近日対応予定) | Xbox | Xbox | Xbox |
| スマートホームカメラを ピクチャーインピクチャー | - | - | ◯ | ◯ | ◯ |
| ハンズフリーでALEXA | - | - | - | - | ◯ |
| HDMI入力ポート (ゲームコンソール、 ウェブカメラ接続可) | - | - | - | - | ◯ |
| アンビエント ディスプレイ | - | - | - | ◯ | - |
※HDR10、HDR10+、HLGとは?
「HDR」とは「High Dynamic Range」(ハイ・ダイナミック・レンジ)の略で、旧方式に比べて明暗の差をよりダイナミックに表現できる新しい映像技術のこと。
※Dolby Visionとは?
こちらは、12bit(明暗差を4096段階で表現)の色深度も扱うことができる。つまり、HDR10よりもキレイ!
※Dolby EncodedとDolby Atmosの違いは?
簡単に説明すると前者が「テレビ的な音声」後者が「3D空間音響に対応した映画館的な音声」
※Alexa対応音声認識リモコンEnhancedとは?
「Enhanced版」は標準のリモコンよりボタンが多いです。最近のアイテムにアクセスできたり、操作性が少し向上しています。
※メモリには1GBと2GBがあるけど?
メモリ(RAM)の1GBと2GBでは、主に 動作の快適さ・アプリの同時処理性能に影響します。
※WIFIに色々な種類があるけど?
Wi-Fi 5、Wi-Fi 6、Wi-Fi 6Eの順番で回線の最大速度が早く・安定した接続が可能。イーサネットポートは有線ケーブルが挿せるということ。
※クラウドゲームがXbox対応とは?
Xbox Game Pass Ultimate(月額サービス)利用者は、Fire TV上でゲームプレイが可能になりました。
※スマートホームカメラをピクチャーインピクチャーで表示とは?
Fire TVで動画を見ながら、同時に小さなウィンドウでスマートカメラの映像を表示する機能のことです。
※アンビエントディスプレイとは?
待機中の画面を「デジタルフォトフレーム」や「情報ディスプレイ」として活用する機能で、自分のAmazon Photosの写真をスライドショー表示できます。
Amazon Fire TVの選び方
Amazon Fire TVシリーズは、正直どれを買っても「YouTubeやPrime Videoを観る」ことはできます。でも、用途や環境によって「最適なモデル」はまったく違うんです。ここでは、私が実際に実機を使っていて感じた「選び方の基準」を紹介します。
- テレビの画質に合わせる
4Kテレビを持っているのにStick HDを使うのはもったいない!逆に、フルHDのテレビに4Kモデルを挿しても意味ありません! - どれだけ操作性にサクサク感を求めるか
Amazon Fire TVの不満で一番多いのが「動作が重い」というところ。価格とトレードオフになるが処理性能の高いモデルを選んだほうが後で困らないですよ。 - 音声操作を行いたいか
Amazon Fire TVのリモコンって便利なんですけども、リモコンすら持ちたくねえ!という人は「Fire TV Cube」の一択です。 - 長く使うつもりならメモリ容量も意識
Amazon Fire TVは年々アプリが重くなっていきます。お財布と相談して可能な限りメモリの多いものを選んでおきたい。
「とりあえず安いの」よりも「自分の使い方に合うモデル」を選んだ方が結果的に満足度は高いです。
Amazon Fire TVの各モデルの辛口レビュー
それでは各Amazon Fire TVモデルについて個別に評価していきたいと思います。
Fire TV Stick HD
2024年発売。HD(High Definition Television)つまり、ハイビジョン映像に対応したモデルです。現行のAmazon Fire TVシリーズの中で最も価格が安いがスペックも貧弱です。Wi-Fi 5という古い規格に対応しているため、通信がやや不安定でありアプリ切り替えも遅めです。
「とりあえずYouTubeやNetflixが見られればOK」という人向けの入門機のポジションですが、今後、4Kテレビを買う可能性があったり、スマホやタブレットなど他のデバイスもWi-Fiを使う人には全然向きません。
私であれば4K非対応のテレビやモニターを使うとしてもこれは買いません。スペックが低すぎて操作性が悪くてイライラします。それでも安さを重視したい人は「Amazonレビュー」をチェックしてみてください。
Fire TV Stick 4K Select
実はこのモデルが一番発売が新しいです。最新ではありますがハイスペックというわけではなく、入門機に位置します。4K映像に対応しているものの、ストレージやメモリなどのスペックは先程のStick HDと変わりません。
我が家では以前にStick HDを使用しており、本機と同じストレージ8GBのメモリ1GBでしたが、リモコン操作時に画面内の動きがもっさりするので、イライラしていました。私としてはおすすめしません。
4K対応のAmazon Fire TVの中では最安になりますが、もう数千円多くだして上位モデルを購入したほうが幸せになれます。
Fire TV Stick 4K Plus
このモデルからDolby Vision対応で映像がよりキレイになり、Dolby Atmosオーディオ対応で音質も向上します。
正直言ってAmazon Fire TVシリーズの中で最もコスパが良いモデルだと思います。ですので、どれを買えばいいか悩む人は、何も考えずにこのモデルを買っておけば後悔しません。
Fire TV Stick 4K Max
先程紹介した最もコスパがいいStick 4K Plusの上位モデルです。
実は我が家ではこのStick 4K Maxをリビングで使っています。といっても1世代前のモデルですが。性能は申し分ないですよ。サクサク動くし、テレビのリモコンだと面倒な検索入力とかも音声認識でやれますから。
映像、音質、リモコンも最新形状、ストレージ、メモリ、Wi-Fiと全てがAmazon Fire TV史上最高なので、多少価格が高くても操作性や安定性、快適に動画を楽しみたいならこのモデル。
Fire TV Cube
もうリモコンを手に取るのも面倒だわ!という人におすすめなのがこのモデル。このCubeをテレビ付近に設置しておけば、声だけでAmazon Fire TVを操作できるという究極のALEXA端末です。ホームシアター作りたくなる。
スペック的にも先程紹介した最高性能の「Stick 4K Max」と同等です。むしろこちらは、有線ケーブルで回線接続できたり、HDMI入力ポートを搭載しているので、ウェブカメラと接続してALEXA経由でビデオ通話ができたりします。
そもそもALEXA搭載なので、天気や気温を質問したり、照明やエアコンを音声操作したりも出来るようになります。見た目もスマートだしブルーのLEDが光って可愛いので私も買おうと思いましたが。このCube第2世代は発売が2023年なので、そろそろ新型モデルが出るんじゃないかと睨んでいます。。
Amazon Fire TVの個人的おすすめモデル
私のAmazon Fire TVのおすすめモデルは「Fire TV Stick 4K Max」です。
私自身がこのモデルの型落ち版を使用しているというのもありますが、全然壊れないんですよ!Amazon Fire TVって普通の人は1個買って満足すると思います。とすると、壊れない限り買い替えが不要なんですよね。
そうなると、最初に購入するのは最高スペックのものがいいです。壊れないので。安いモデルを買ってストレスを感じるより、最初から上位モデルを選ぶほうが結果的に満足度が高いです。
「Fire TV Stick 4K Max」であれば、Wi-Fi6E・大容量16GB・高レスポンスで数年は余裕で現役。末永くお世話になることになります。実際に我が家も型落ちモデルを使い続けています。困っていないので。
それからAmazon Echoシリーズを持っていない人には「Fire TV Cube」をおすすめしたいですね。
ALEXAって凄く便利なので生活の質が間違いなく向上するし、時代の変化を感じることが出来ます。デザインもオシャレなのでテレビやモニターの横にチョコンと配置して会話したいですね。現行モデルの「Fire TV Cube」の発売時期が2023年と少し古いので新型を待ってもいいですね。ただ、現行モデルでも全然困らない現時点の最高スペックになっています。














