スマートスピーカーやスマートディスプレイの代表格として人気を博すAmazon Echoシリーズ。AIアシスタント「Alexa」搭載、音楽再生、スマートホーム制御、映像視聴まで幅広くこなす一方、モデルが非常に多く、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますね。
本記事では、2025年時点で購入可能なAmazon Echoシリーズのモデルで「出来ること」「スペック」「選び方」「おすすめ」について辛口で比較・解説していきます。あなたにぴったりの1台を見つけるための参考になれば嬉しいです。
Amazon Echoで出来ること
Amazon Echoで暮らしをもっとスマートに出来ます。
「アレクサ、今日の天気は?」
それだけで1日がちょっとラクになる――それがAmazon Echoの魅力です。
Amazon Echoは、AIアシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載したスマートスピーカー。声だけで天気やニュースをチェックしたり、音楽を再生したり、家電を操作したりと、毎日のちょっとした「めんどう」をぐっと減らしてくれます。
声で情報をチェック
天気・ニュース・予定の確認やリマインダーの設定も、すべて声だけでOK。たとえば…
- 「アレクサ、明日の予定は?」
- 「アレクサ、午後3時に会議をリマインドして」
カレンダー連携や買い物リストも可能なので、忙しい朝や手が離せない料理中に活躍します。声だけで操作が完結するのでスマホを探して手に持つ必要もなし!
聴きたい音楽をすぐ再生
好きなアーティスト名やジャンルを言えば、その場ですぐに再生してくれます。
- 「アレクサ、K-POPかけて」
- 「アレクサ、リラックスできる音楽かけて」
ディスプレイが付いているEcho Showシリーズなら歌詞表示をすることが出来ます。もちろん、普通のBluetoothスピーカーとしても使うことが出来ます。
家電の音声操作でスマートホーム化
Alexa対応のスマート家電と連携すれば、こんなことも。
- 「アレクサ、リビングの電気をつけて」
- 「アレクサ、エアコンを23度に設定して」
リモコンいらずの暮らしが実現します。
家族の見守りや通話も
Echo Show(画面付きモデル)なら、カメラ機能を活かして、
- 外出先から室内の様子を確認
- 離れた家族とビデオ通話
高齢のご家族の見守りや、お子さんの安全確認にも便利です。
音声でエンタメも満喫
Prime VideoやNetflix、YouTubeも音声で操作。料理中や作業中に「ながら視聴」が簡単に。
- 「アレクサ、Netflixで映画を再生して」
- 「アレクサ、YouTubeを開いて」
Echo Show 15ならFire TV機能搭載で、本格的な動画視聴も楽しめます。
スキルで使い方をさらに広げよう
Alexaには4,000以上のスキル(アプリのようなもの)があり、用途に応じて自由に追加できます。
- 「アレクサ、radikoを開いて」 → ラジオ再生
- 「アレクサ、ぴよログを開いて」 → 育児記録も音声で
色々なスキルがあるので自分の生活にぴったりの使い方ができるスキルが見つかるはずです。中にはしょうもないスキルでクスッとするものもあります。
定型アクションで生活を自動化
よく使う操作は「定型アクション」として登録可能です。例えば、「アレクサ、おやすみ」と言うだけで、
- リビングの電気とテレビをオフ
- 寝室の照明を暗く
- アラームセット
時間指定やセンサー連携による完全自動化も可能です。毎日必ず実施する行動などを自動化することで生活の質が高まりますよ!
Amazon Echoの比較と選び方のポイント
まずはAmazon Echoシリーズの現行のモデルの比較表を見てみましょう。大きく区別して、スピーカータイプとディスプレイタイプがあります。
スピーカータイプ4モデルの比較表
Amazon公式の比較表です。よく分からない言葉とかもあると思うので、比較表の後ろで解説します。
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デバイス | Echo Studio 2025年発売 | Echo Dot Max 2025年発売 | Echo Spot 2024年発売 | Echo Dot 第5世代 |
価格 | ¥39,980 | ¥14,980 | ¥11,480 | ¥7,480 |
おすすめ | 広めのリビングルーム シアタールーム | リビングルーム ファミリースペース | 寝室 | 寝室やコンパクトな部屋 |
発売年度 | 2025 | 2025 | 2024 | 2023 |
音質 | Amazon空間オーディオ Dolby Atmosによる 没入感のあるサウンド | 部屋中を満たすサウンド | 豊かで鮮やかなサウンド | 豊かで鮮やかなサウンド |
スピーカー | 3.75インチ高偏位ウーファー x1 フルレンジドライバー x3 ルームアダプション技術 | 0.8インチツイーター x1 2.5インチウーファー x1 ルームアダプション技術 | 1.73インチ | |
ALEXA搭載 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
スマート家電操作 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
サイズ | 155 x 142 x 148 mm | 109 x 109 x 99 mm | 113 x 103 x 111 mm | 100 x 100 x 89 mm |
スクリーン | 2.83インチ 解像度320 x 240 | |||
音声・ビデオ通話 | 音声のみ | 音声のみ | 音声のみ | 音声のみ |
EEROビルトイン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ディスプレイタイプ4モデルの比較表
こちらは映像が楽しめるディスプレイ搭載モデルです。
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デバイス | Echo Show 5 第3世代 | Echo Show 8 2025年発売 | Echo Show 11 2025年発売 | Echo Show 15 第2世代 |
価格 | ¥12,980 | ¥34,980 | ¥39,980 | ¥47,980 |
最適な場所 | テーブルや書斎のデスクに | キッチンに最適な HDスマートディスプレイ | キッチンに最適な フルHDスマートディスプレイ | 壁掛け式で使える フルHDスマートディスプレイ Fire TV ホーム画面ウィジェット対応 |
発売年度 | 2023 | 2025 | 2025 | 2024 |
ディスプレイ | 5.5インチディスプレイ | 8.7インチHDディスプレイ | 11インチフルHDディスプレイ | 15.6インチフルHDディスプレイ |
スピーカー | 1.7インチスピーカー x1 | フルレンジドライバー x2 2.8インチウーファー 空間オーディオ | フルレンジドライバー x2 2.8インチウーファー 空間オーディオ | 2.0インチウーファー x2 0.6インチツイーター x2 |
カメラ | 2MP | 13MP 自動フレーミング機能 | 13MP 自動フレーミング機能 | 自動フレーミング機能付き 13メガピクセル広角カメラ |
ALEXA搭載 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
FIRE TV機能 | ◯ | |||
スマート家電操作 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
スマートホーム ハブ内蔵 | ◯ | ◯ | ◯ | |
サイズ | 147 x 91 x 82 mm | 208 x 127 x 150 mm | 255 x 127 x 182 mm | 408 x 36 x 257 mm |
これらはAmazon公式の比較表ですが、次のセクションでどれを購入するかの選び方を見ていきます。
5つの選び方のポイント
Echoを選ぶ際に失敗しないための重要ポイントを整理します。
- 予算・価格
→価格帯はかなり幅があります。例えば、入門的なモデルから高音質・高機能モデルまで揃っています。用途と予算のバランスをまず確認しましょう。 - 何を重視するか(用途)
→音楽再生中心なら高音質モデル、映像や写真表示やビデオ通話中心ならディスプレイ付きモデル。 - 音質・スピーカー性能
→特に音楽を聴く用途があるなら、スピーカーのサイズ・構成・対応フォーマット(例:Dolby Atmos)などをチェック。例えば「Amazon Echo Studio」は音質重視モデルとして紹介されています。 - 画面・表示機能の有無
→画面付きモデルでは、映像視聴・ビデオ通話・スマートディスプレイ機能が使えます。画面サイズ・解像度・カメラ性能もモデルによって異なります。 - 設置場所・スマートホーム連携
→設置スペース(壁掛け/スタンド置き)、他のスマート家電との連携(Zigbee・Matter対応等)、将来的なスキル追加可能性なども確認しておきましょう。レビューでは「スマートホーム構築ならZigbeeハブ搭載モデルを選ぶべき」とも。
Amazon Echoを選ぶポイントはこんなところですね。
Amazon Echoのモデル別の辛口解説
それでは、全機種の私の感想を辛口で解説していきます。
Echo Studio 2025年発売
2025年11月29日に発売の最新モデル。その音質は最高レベルとのこと。立体音響対応、音楽・映画を重視する方向け。ホームシアター/音楽ファン/大きな部屋設置向け。
Amazon Musicを室内でよく聞く人はこれを選んでおけばOK。ただし、ディスプレイがないので映像コンテンツは全く見れず、時計表示すらできない。音楽とスマートホーム家電の操作がメインで、音声だけでコントロールしたい人向け。
Echo Dot Max 2025年発売
こちらも発売は2025年10月29日の最新モデル。先程のEcho Studioからスピーカーサイズが小型になっている。とは言え、音質が劣化しているわけではなく、部屋のサイズ感で選ぶべきと思います。
スピーカーが小型になったことで没入感は多少劣るが、価格が半分以下にまで安く抑えられるので、まずはAmazon Echoを使ってみたいという人の入門機として最初の選択肢になるモデル。
本体のカラーも、黒っぽい「グラファイト」、珍しい紫の「アメジスト」、白っぽい「グレーシャーホワイト」の3色から選べます。
Echo Spot 2024年発売
こちらは2024年に発売されたモデルですが、なんだろう、私個人の感想ですみませんが、デザインがダサすぎませんか?
小さなディスプレイが付いているので時間を確認できる点は良いと思いますが、それならディスプレイ付きのモデルの方がもっと映像コンテンツが楽しめていいです。
本体カラーは3色出ていて「ブラック」「オーシャンブルー」「グレーシャーホワイト」から選べます。
2024年発売の言うなれば旧型、型落ちのモデルなので私なら選ばないですかね。私がブロガーなので型落ちが嫌いというのもありますけどね。。あと数千円追加で出して、先程の新型の「Echo Dot Max」を買ったほうがいいですよ、本当に。
Echo Dot 第5世代
こちらはさらに1年型落ちしている2023年に発売されたモデルです。正直、2年前か〜という感想が最初に出てきますが、見た目が球型で美しいのでデザインはかなり好みです。
ディスプレイなしのスマートスピーカーを入門機としてやデザインで選びたい人は、最も価格が安く抑えられるので選択肢として十分ありだと思います。光り方もウザくないので寝室用として配置しても良さそうです。
本体カラーは3色で、黒っぽい「チャコール」青っぽい「ディープシーブルー」白っぽい「グレーシャーホワイト」から選べます。
Echo Show 5 第3世代
2023年に発売のモデルです。現在のEcho Show 5は第3世代ですが、私は第2世代をリビングで使用しています。
実際に使っている感想としては、音声でALEXAを使う分には全く問題ないです。我が家ではリビングの照明やテレビといったスマート家電を音声で操作しています。
ただ、長年使っていると不満は出てくるものです。音声操作に関しては不自由していませんが、映像関係は全く役に立っていません。やっぱり5インチってディスプレイとしては小さすぎるんですよね。かなり近づかないと見えないので、音声操作の意味が薄れてしまいます。
あでも、私が海外出張中にiPhoneからEcho Show 5にテレビ電話をした時は普通に使えましたね。つまり、時計表示やテレビ電話は使いたいけども、Amazon Prime ビデオやYouTubeは見れなくてもいいよ!って人向けです。
私みたいに後から「もっと画面大きい方が良かったな」となる人は結構いると思います。5インチなので。
Echo Show 8 2025年発売
2025年11月12日に発売の最新モデルです。いいですね、私の大本命であり、たぶん私はこれを買うと思います。
ただ悩みもあって、次に紹介するEcho Show 11とはディスプレイのサイズ違いなんですよね。8インチと11インチ、その価格差5,000円なり。う〜ん。
これはしばらくどちらを選ぶか夜も眠れなさそうです。カラーも2色の「グラファイト」「グレーシャーホワイト」から選ばないといけないので悩みますね。
Echo Show 11 2025年発売
こちらが11インチディスプレイを搭載したEcho Show 11です。11インチというと私が愛用しているiPadと同じサイズ感なんだよなあ。
どうせ買うなら「大きいは正義」なのかもしれない。ちょっと設置予定場所に11インチのiPadを置いてイメージしてみたいと思います。
Echo Show 15 第2世代
で、でた〜、壁掛け〜!こんなんオシャレそのものじゃん。
価格は一番高いけれども「Fire TV」のリモコンも付いてくるのでお得感ありますね。ディスプレイサイズも脅威の15.6インチ。このサイズだともう普通にテレビとかモニターのサイズじゃん。
ガッツリとPrime VideoやYouTubeなどの映像作品を楽しみつつ、スマートホーム、スピーカーとしても使いたい人向けですね。私の書斎のデスク周りに壁掛けしたら超おしゃれになりそうで怖い。
ただこれ、コンセントから電源を供給しないといけないから有線ケーブルで接続になると思うんですよね。壁掛けした時に上手く配線をキレイに魅せる必要はありそうですね。
Amazon Echoの個人的おすすめモデル
用途を明確にすると、選びやすくなります。以下は「こんな方にはこのモデルがおすすめ」という早見表です。
- スマートスピーカーをまず試したい/予算を抑えたい → Echo Pop
- 音質も少し気にしたい/複数台で配置したい → Echo Dot(第5世代)
- リビングに置いて音楽をそこそこ楽しみたい → Echo(第4世代)
- 音楽・映画で本格的な音質を求める → Echo Studio
- 情報表示・ビデオ通話もしたい/コンパクトで良い → Echo Show 5(第3世代)
- 動画視聴・家族で使う・リビング設置なら → Echo Show 8(第3世代)/Echo Show 15(第2世代)
- スマート家電を多数導入/家まるごとスマート化したい → Echo Hub
Echoシリーズは用途・設置場所・予算によって「最適な1台」が変わります。本記事で紹介した選び方のポイント、用途別おすすめモデルを元に、あなたにぴったりのモデルを選んでみてください。